観光スポット紹介

帝井

音声ガイド

 帝井は、後醍醐(ごだいご)天皇の息子さん、義良(のりなが)親王(しんのう)のために掘られた井戸なんだって。篠島のちょうど真ん中あたり、住居が建ち並ぶ小径にありますよ。
 南北朝時代の1338年、義良親王が東北への遠征の際、嵐に見舞われ篠島に漂着したそうです。
 その頃の篠島には、いくつもの井戸があったんだけど、どれも水の量が少なく塩分を含んだしょっぱい水しか湧いていなかったので、飲用には向いていないものばかり…。
 そこで、島民が親王のために水場を探し求めて、井戸を掘ったというのが帝井の成り立ちなんだって。
 ちなみに1961年に本土からつながる水道、愛知用水が完成するまで、帝井の水は実際に飲用に使われていて、島民の喉を潤していたそうです。

帝井の地図