どんなお祭り? 祇園祭・野島祭
  • オジンジキサマを見送る男たち
    大漁を祈願する祈願の様子

祇園祭はもともと4月に執り行われており、野島祭とはまったく関連のないお祭りでした。それがいつの頃からか7月に連日催されるようになったと言います。以前は金曜・土曜と平日にかかる形で実施されていましたが、島外の観光客が参加しやすいよう、2011年より土曜・日曜の週末に開催されることになりました。

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1日目 祇園祭 祇園祭・野島祭
  • 小学生によるおみこしの練り歩き
    小学生によるおみこしの練り歩き
  • 浜で行われ大盛り上がりの餅投げ
    浜で行われ大盛り上がりの餅投げ
  • 祭りを彩る海上花火
    祭りを彩る海上花火

祇園祭は篠島の祭礼の中でも特に子ども達が主役と言えるお祭りです。小学生達はリサイクル品を活用して作られたおみこしを担いで朝8時頃からいくつかの組に分かれて島中を練り歩きます。おみこしのゴールは漁業協同組合前。小学生のおみこしの到着を待って漁協前の広い辻では、保育園児のかわいらしい踊りが始まります。

会場には無数の大漁旗が掲げられており、いかにも漁師町らしい風情を醸しています。汗を浮かべた園児達が踊りを終えると、続けて鳴子を手にした小学生達によるよさこい踊りが始まります。会場には鳴子のカランカランという音と小学生達の威勢のよいかけ声が響き渡るのです。それが終わると保育園児と小学生が力を合わせて綱を引き、大量の餅を積んだ大きな木曳船を漁協から八王子社の前まで移動させていきます。

八王子社の前に広がる砂浜では木曳船の到着を待って大漁を祈願する祈祷が始まります。祈祷が終わるといよいよ島民が心待ちにしている餅投げの時間です。道路に組まれたやぐらの上から木曳船で運ばれてきた無数の餅が、待ちかまえる人々に向けて投げられます。この餅を食べると縁起が良いと言われていることもあり、人々は競うように餅を求めます。しかし拾った餅は島民同士で分け合うのが慣例となっているようです。

餅投げが終わる頃、浜ではビーチフェスタが始まります。ここで行われるのは小学生の相撲大会、そして中学生のビーチバレー。焼けるような砂浜で子どもたちが存分に汗をかき終えると、島の人々は一旦自分の家へと帰っていきます。いうなればここまでが祇園祭の第一部なのです。

時間を空けて午後7時半過ぎから始まるのが第二部であり、この日一番の見ものでもある花火大会。港の堤防から打ち上げられる花火を、人々は思い思いの場所から見物します。ある人は自宅の窓越しに、ある人は漁港でバーベキューを楽しみながら、ある人は船着き場から堤防を正面に捉えて…。決して大規模な内容ではありませんが、何しろ海を挟んだすぐそこから打ち上げられるので音も光も大変な迫力。

花火大会自体は1時間足らずで終わってしまいますが、祭りの終焉と時を同じくして島のあちこちで宴会が始まります。こうして多くの大人達が酒を残したまま翌日の野島祭が始まっていきます。

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2日目 野島祭 祇園祭・野島祭
  • 早朝、無人島である野島を参拝
    早朝、無人島である野島を参拝
  • 小学生のブラスバンド隊
    小学生のブラスバンド隊
  • 大迫力の船団パレード
    大迫力の船団パレード

野島祭は日曜日の早朝、篠島の南に位置する無人島「野島」に向かって一隻の船が出発する所から始まります。この船の目的は海上安全を願って建てられた野島神社を参拝することにあります。

もともと篠島周辺の海には灯台がありませんでした。漁師の多い篠島に灯台が求められるのは当然のことであり、その灯台は様々な立地条件を満たしていた野島に設けられることになったのです。この灯台の完成に合わせて海上安全のためにご神体を祀って建てられたのが野島神社。篠島の漁師は今でも新造船ができるとまずは野島を目指し、海の上から野島神社に向かって海上安全を祈願するといいます。船の上から海に賽銭を投げ入れる漁師も少なくないそうです。

野島祭は、篠島の漁船団が海上安全の象徴とも言える野島をぐるりと一周して戻ってくる船団パレードが最大の見どころ。朝10時、大きな花火の音を合図に、船団パレードが島の西側にある漁港から島の北側をぐるりと時計回りにまわり込み多くの見物客が待つ島の東側にその姿を現します。漁師達の船が何十隻と連なって、見物客の前を通過していく様子は、勇壮という言葉がピッタリ。船を迎える小学生達のブラスバンドの演奏と相まって迫力のあるパレードが楽しめます。

現在パレードを編成する船の数はおよそ70〜80隻。これだけでも大変な迫力ですが、最盛期には100隻以上もの船が隊列をなしていたということです。

島の東側を南に向かって進んで行く船団は、島の陸すれすれ、石を投げれば届いてしまいそうな距離を進んで行きます。多くの見物客が船団に向かって手を振ったり声を掛けたりすると、船を駆る漁師さんたちもそれに応えます。船団は篠島の南に位置する野島を一周し、今度は島の東側を北上し、反時計回りに島の北側を周り込み、船を停泊させる港へと戻っていきます。パレードがスタートする花火が上がってから時間にしてわずか1時間ほど。多くの人たちに見守られながら篠島の夏のお祭りは幕を降ろします。

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祭礼概要 祇園祭・野島祭
  • 野島での参拝
    野島での参拝
項目内容
実施日7月第2土曜・日曜
観光の見所祇園祭の海上花火、野島祭の船団パレードなど
注意事項2日通して見学する際は、宿の手配をお早めに

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